市販されているメッシュWI-FIルーターの性能比較-APの選び方(後編):基本機能の検証結果

Allion Labs/ Ryan Huang

前編ではそれぞれのメッシュWi-Fiルーターの基本機能と電波強度の比較を説明しました。後編ではユーザーシナリオをシミュレーションし、以下の4つの機能を検証しました。

 

  • Easy Setup─簡易設定

無線APの設置は、一般ユーザーにとって骨の折れる作業です。しかしメッシュWi-Fi APの場合は比較的簡単に設定できます。メッシュWi-Fi APの設定をするには、専用アプリをダウンロードして、指示に従って操作すれば完了します。以下、三つのメッシュWi-Fi APの「設定にかかる時間」を比較します。操作ミスによる誤差をできるだけ減らすため、一つ目のメッシュWi-Fi APをスキャンしてから、最後のメッシュWi-Fi AP(APの数は3台です。下表参照)の設定が完了し、「設定成功」のメッセージが出るまでの時間を計ります。

 

 

 

 

 

上記の表が試験結果です。eero Pro Wi-Fi Systemは一つ目のAPの設定時間(30秒)だけでなく、三つ目のAPの設定時間(3分9秒)も、ほかの製品より短時間で済んでいます。一方、最もペアリングに時間がかかる結果となったのはAsus Lyra MAP-AC2200でした。時間がかかればかかるほど、消費者にマイナスイメージを与えやすくなります。

 

  • アプリ機能

市販のメッシュWi-Fi AP製品はすべて、専用アプリを通してAPの設定を操作・変更することができます。アプリのインターフェースや機能が実用的かどうかも、消費者の製品に対する満足度に影響します。下の比較表を見れば分かるように、機能面から見ればAsus Lyra MAP-AC2200は設定できる項目が一番多く、制限がかかるのはUPnP機能(オンにすることはできるが、オフにすることはできない)だけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • Band Steering─バンドステアリング

Wi-Fiを使うなら通信が安定していて速度が早いのが一番です。干渉の少ない5GHz帯域にスムーズに切り替わるかどうかを検証するため、携帯からメッシュWi-Fi APにアクセスして、携帯のWi-Fi機能を10回繰り返しオンオフにしてみました。

 

 

 

 

各製品を10回ずつ検証した結果、いずれもスムーズに5GHzに切り替わり、安定したWi-Fi環境に繋がりました。性能的にはどれも互角です。

 

  • Seamless Roaming-シームレスローミング

以下の表にある7つの測定項目を通して、三つの製品のシームレスローミング機能を検証します。果たして、すべての項目において接続が中断せず、シームレスローミング機能がスムーズに稼働するでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シームレスローミング測定では三つの製品が良いパフォーマンスを示しましたが、Asus Lyra MAP-AC2200だけがSkype-ビデオ通話のテストでしばしば断線が見られました。Ping Lost測定では、eero Pro Wi-Fi Systemの8%が最も高く、Netgear Orbi RBK50の1%が最低でした。この項目の検証において、各製品のアプリのメッセージ処理速度は、予想より遅いことが分かりました。携帯のネット接続がAP-AからAP-Bに切り替わったにもかかわらず、アプリではAP-Aに接続中と表示されることがあります。こういったタイムラグが一番長いのはAsus Lyra MAP-AC2200で、ひどい時は3分間遅延することもありました。

  • メッシュWi-Fi APの選び方

電波強度と基本機能の比較検証をしてきましたが、ユーザー需要に応じたAPの選び方をまとめました。

■カバー範囲と通信速度を重視する場合:Netgear Orbi RBK50
二つのAPでかなり広い範囲をカバーできます。また、通信速度も良好です。

■アプリ機能を重視する場合:Asus Lyra MAP-AC2200
アプリ機能が一番多く10項目を備えています(しかし最初の設定で時間がかかり、シームレスローミング中も断線することがあります)

■設定のしやすさを重視するライトユーザーの場合:eero Pro Wi-Fi System設定が簡単、かつ初期設定時間の節約にもなります。

メッシュWi-Fi APの検証を行うことで、ユーザーは自分がどの製品を選ぶべきなのか、正しい知識を提供できるようになります。

当社のサービスに興味があれば、ぜひお問い合わせください。