Allion Labs / Alex Chien
インターネットはわたしたちの生活に必要不可欠なものになりました。検索・コミュニケーションアプリの利用・情報の受け渡しなど、すべてインターネットを通して行われています。インターネットに対応するデバイスも日に日に進化を続けており、デスクトップ型のコンピューターから持ち運びに便利なノートパソコン、パソコンの周辺機器など様々な種類の新しいデバイスがここ数十年で登場しました。現在はスマートフォンやモバイルデバイスの普及に伴い、インターネットに繋がる多種多様なIoT/スマートデバイスはめまぐるしい発展を遂げています。
製品同士のつながりがますます重要になる現在、プロによる検証でしっかりと動作確認することが製品開発の鍵となります。
どこにでもあるスマートデバイス
よく見られるスマート家電、例えばテレビ、冷蔵庫、スチームオーブンレンジ、スマートエアコン、Webカメラ、スマートプラグ、スマートロックなどは、Wi-FiやZigbee、Z-wave、Bluetoothといった通信プロトコルを利用しています。モノのインターネット(IoT, Internet of Things)が業界横断的に拡大していくことで、基盤になっている技術の進歩だけでなく、その応用技術も拡大しています。例えば環境モニタリング、高度道路交通システム、スマートホーム、スマート医療、スマート車載システムといった人々の生活に直接に関わる技術です。しかし、すべてのスマートデバイスはインターネットに接続する必要があるため、相互運用性と操作の利便性は、ユーザーが製品を選ぶときのポイントになるでしょう。
スマートアクセスで生活をより便利に!
スマートエアコンを例にすると、温度測定コントローラと無線LANルーターとの相互運用性は、そのエアコンが使いやすいかどうかのポイントになります。アリオンの検証実績から見れば、よく見られるトラブルは下記の通りです。
- 無線LANルーターの設定を変更すると、エアコン温度測定コントローラに繋がらなくなる
- 無線LANルーターを通してエアコン温度測定コントローラを操作すると、遅延が発生
- 電波干渉の多い環境ではよく断線する など
それでは、電波干渉の多い環境の中でエアコンを無線LANルーターに正しく接続し、スマートフォンのアプリで家にあるエアコンを遠隔操作するには、どうすればいいでしょうか。
アリオンが検証を行った結果、スマートエアコンの温度測定コントローラをWi-Fiに接続してSSIDを検索すると、コントローラのSSIDリストには20個までしか表示されないこと、そして5GHz通信は完全に遮断されていることが分かりました。このような設定をしてしまうと、ユーザーが無線LANルーターを見つけられなくなり、製品を返品してしまう恐れが生じます。アリオンのエキスパートはログファイルから情報を抽出・分析し、開発者に上記の問題と修正方法を報告します。適切な対策が取れれば、電波干渉の多い環境で繋がらなくなりユーザーエクスペリエンスが損なわれる事態を防ぐことができます。
無線通信技術は、モノのインターネットの応用における重要なポイントの一つであり、メーカー各社は製品を開発する際に、スマート製品の無線通信のパフォーマンスを重視しなければなりません。その他、IoTの各スマートデバイスの相互運用性と操作性も、ユーザーがそのメーカーの製品を選び続けるかどうかの要因です。アリオンはIoTエコシステムの中で、お客様のために品質管理を行い、点から線へ、線から面につなげるための全面的な検証サービスを提供しています。デバイス本体からデバイスとデバイス、そして人とデバイスとの相互作用を検証し、製品の開発効率と市場競争力を高めていくことをお手伝いします。