前回、前々回と過去二回に渡って試験を実施したアリオンの試験チームは、オーディオ雑誌が楽曲の中でくちびるを前歯で軽く噛む音や呼吸音について論じているのを発見しました。これらの微弱な、一音節の末尾音は、歌曲録音の中に確かに存在します。しかし、通常のPC音質評価測定では、測定スタッフは、普通の人が話をするときの音量(-20dBFS)、または雑音のような低電位(-60dBFS)を最大信号として入力し、試験のときの周波数はほとんどが10KHzでした。これが、試験チームが三回目の試験を実施する際の出発点となりました。
オーディオ製品
オーディオ製品用コンデンサ 音質評価分析(中) 非標準高レベル試験における差異
前回に引き続き、特性の異なるコンデンサをさまざまな角度から測定装置を用いて音質の計測を行い、音質関連の測定項目の相違について試験しています。第一回試験では、PC市場でよく知られている音質試験を用い、この試験では測定周波数を人の耳が識別できる帯域20Hz-20KHzに設定しました。システムによるデコーディング音声信号サンプリングレートを通常の44Kと48Kの二種類としましたが、測定の結果は予想に反し、顕著な差を見出すことはできませんでした。
オーディオ製品用コンデンサ 音質評価分析(上) 標準試験下における差異
PC関連産業の市場が飽和状態となるにつれ、高音質設計へと舵を切るマザーボードメーカーが増えてきています。その結果、昨今では高音質対応のマザーボードが一般消費者市場に普及し、高音質モデルを謳う部品や付属品の販売が増加しています。
今回、アリオン(Allion Labs, Inc.)は、オーディオ業者がよく口にする、「耳あたりがよい」、「クリアな」、「深みのある」といったサウンドが、試験を通して結果を表すことは可能かどうかをテーマとして検討しました。今回の試験においては、特性の異なるコンデンサに対して測定装置を用いて様々な角度から音質の計測を行い、音質関連の測定項目の相違について明らかにしたいと思います。