無線データ通信の技術とモバイルデバイス市場の急速な発展にともない、大容量データをユーザー間で共有したいというニーズが高まりを見せています。幸した流れを受け、IT製品の品質検証・認証試験ラボであるアリオンでは、台湾の経済部情報産業発展推進チーム、財団法人 情報産業促進会、TEEMA(情報通信産業連盟)と協力して、「次世代無線通信シンポジウム 相互接続性プラグフェスト」を台北で開催しました。これは、製品メーカーの技術レベルの底上げを図るとともに、メーカー同士の交流と協力を促し、市場にあるワイヤレス製品や技術の相互接続性を高めることを目的としています。
Plugfest
Plugfestで判明したHDMI2.0でよくある問題
HDMIはテレビ、モニターのインターフェースとして普及しており、DVI、VGAといった従来型に代わり、コンシューマ向けマルチメディア伝送インターフェースのみならず、卓上PC、モバイル端末、車載器、メディアプレーヤーにも普及しています。次世代UHD信号の技術更新と市場のニーズに後押しされて、HDMIフォーラムでは昨年9月に新規格HDMI 2.0を策定し、今年4月にはHDMI CTS(Compliance Test Specification)2.0の規格を正式発表しました。このHDMI 2.0は、従来までのHDMI 1.4の上位規格であり、高速伝送18 Gbps、4K @ 50/60Hz(2160p)映像伝送をサポートすると同時に、オーディオでは32チャンネル、サンプリング周波数が1536kHzに拡大しています。画像面では、二種類の画像を表示できるデュアルビューと複数のユーザに同時に伝送するマルチストリーム機能を備え、電子機器の遠隔操作を可能にするCEC拡張技術、21:9の超広角アスペクト比、ダイナミック自動リップシンクにより、技術的にも機能的にも従来のHDMI 1.4を凌駕しています。以下の表をご参照ください。