昨今、市販で販売されているほとんどのスマートフォンがタッチスクリーン式を採用しています。ユーザーは画面に指で軽くタッチするだけで直感的にスマートフォンを操作可能です。しかし、タッチした際に感度が鈍かったり、スムーズさに欠けたりすることがあります。競争の激しいスマートフォン市場では、細かい点が成功のキーとなり得ることから、アリオンの試験チームは、反応の敏感度、耐干渉性能、スワイプ操作のスムーズさなど、タッチパネルのディテールを深く掘り下げた測定、分析を行いました。
Touch
スマートフォンのユーザー・エクスペリエンス最適化検証―音質編(下)
音声入力側の音質試験は人々の関心が出力側ほど高くない上に手順も煩雑であることから、試験報告書はあまり多く見られません。本稿は、イヤホンマイクのジャックの入力音質評価、内蔵マイクロホンの一部機能を含んだ、入力音質の測定による評価比較レポートです。音声周波数測定の経験を積み重ねてきたアリオンの試験チームが作成しています。
アリオンのタッチパネル試験ソリューション
DIGITIMESリサーチの調査結果によると、世界のタッチパネルの出荷台数は2013年には17億台以上に達し、2012年の同期と比較して17.2%の成長となるようです。この中で、主にタッチパネルを採用しているのは携帯電話であり、その出荷台数は約12.8億台、2012年と比較して14.2%の成長で、全体の73%を占めています。タブレットPCの出荷量は約2億3千万台、全体の13.3%を占め、出荷台数としては全体の第二位、前年との同期比で38.2%の成長です。また、タッチパネル対応のPCの出荷台数は約2,633万台で、こちらは前年同期と比較し251.3%の成長率となりました。ここで注目すべき点は、タッチパネル対応モデルのPCのニーズが大幅に成長している点です。これは大型パソコンがタッチパネルを採用することで、マーケット内で優位となり得ることの現れであり、DIGITIMESリサーチはデスクトップPC市場の中でもオールインワン型PCが大部分の出荷台数を占めるであろうと予測しています(図1参照)。デスクトップPC市場におけるオールインワン型PCの出荷台数は継続的に成長しており、2013年は8.7%の見込み、2014年は10.4%に昇ることが予想されています。