TR-398とIoT製品の応用に関する検討

Allion Labs / Cache Her

TR-398は世界初のWi-Fi性能テスト標準で、この標準には家庭用Wi-Fiルーターの性能を規定する明確な基準があります。他の家庭用ワイヤレスデバイス(例えば、携帯電話、タブレット、セットトップボックス、ワイヤレスプリンターなど)また最近人気なIoT製品(例えば、スマートスピーカー、ウェブカメラ、家電製品またはセンサーなど)も同じ基準に従って規定できますか?この問題について、アリオンのプロフェッショナルテストチームは、TR-398の6つのメジャー側面(11項目のプロフェッショナルテスト項目)に対応する判断基準を理解するようにご案内します。そこで調査した結果、家庭用ワイヤレスデバイスやIoT製品についてテストできる項目が10個含まれています。最適なユーザーエクスペリエンスを実現するための、受信機の感度、スループット(帯域幅)、カバレッジ、マルチユーザーサポート、干渉防止および安定性などを含め、製品種目別とサポート機能によって性能パフォーマンスを検証することができます。

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スマートデバイスの普及でWi-Fi製品が激増!Wi-Fiエコシステム入門

Allion Labs / Ryan Huang

 

Wi-Fiエコシステムとは?

個別の利用者が、各メーカーや各種デバイス(スマートフォン、スマートスピーカー、ネットモニターなど)を操作するとき、それぞれ異なる行動と利用パターンが生まれてきます。Wi-Fiエコシステムというのは、簡単に言えば、上記の要素とフィールドという変数が絡み合って生まれてくるものです。

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Wi-Fi 5GHzと気象・軍用レーダーの干渉を避ける『DFS規制』とは

Allion Labs/ Flash Liu

無線LANの2.4 GHz帯はチャンネル数が少ない割に、この帯域を利用する技術規格が多すぎるため、混雑しやすくなってしまいがちなのは周知の事実でしょう。5 GHz帯のチャンネル数は2.4 GHzより多いですが、その大半はDFSチャンネルです。DFSチャンネルを利用しないと、5 GHzのメリットも半減してしまいます。それではDFSとは、いったい何なのでしょうか。通常のチャンネルとは何が違うのか、なぜ影響が大きいのか、ここで皆様にご説明します。

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スマートフォンのWi-Fi通信性能に関する分析試験

スマートフォンには多彩な機能が搭載されています。アリオンでは以前実施した試験内容 (ディスプレイ、カメラ、オーディオ、タッチパネル)に加えて、スマートフォンのWi-Fi性能評価を提供しています。Wi-Fi性能評価では、ラボ内にある電波暗室で試験を実施するほか、オフィスや家庭環境といった、普段わたしたちが実際に暮らす空間をシミュレートした環境下を構築し、その環境を通してユーザーが利用する際の行動により適した試験を実施しています。

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アリオン、次世代無線通信接続性プラグフェスト 開催レポート 無線データ送信の問題点を押さえよう

無線データ通信の技術とモバイルデバイス市場の急速な発展にともない、大容量データをユーザー間で共有したいというニーズが高まりを見せています。幸した流れを受け、IT製品の品質検証・認証試験ラボであるアリオンでは、台湾の経済部情報産業発展推進チーム、財団法人 情報産業促進会、TEEMA(情報通信産業連盟)と協力して、「次世代無線通信シンポジウム 相互接続性プラグフェスト」を台北で開催しました。これは、製品メーカーの技術レベルの底上げを図るとともに、メーカー同士の交流と協力を促し、市場にあるワイヤレス製品や技術の相互接続性を高めることを目的としています。

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Wi-Fi Passpoint Release 2発表、シームレスで安全なWi-Fi体験を実現

携帯電話やタブレットは次々と新型が発売され、さまざまなアプリケーションが大量に出回っています。ユーザーはモバイル機器を活用したインターネットに対する依存度を高めており、大量のデータを高速で送受信できる環境を求めています。このような使用状況が続くと、3G/4G回線におけるトラフィック負荷の増加の一途をたどることになるでしょう。通信事業者は、状況を緩和するために公共エリアにフリーのWi-Fiホットスポットを設置することで、負荷を低減させようとしているのが現状です。しかし、Wi-Fiホットスポットは一定の範囲内でしか使用できず、使用範囲を離れるとデータ通信の速度が落ちはじめます。そのため、ユーザーは別のWi-Fiホットスポットか3G/4G回線に切り替えなければなりません。

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Wi-Fi Directがさらに便利に 「Wi-Fi CERTIFIED Wi-Fi Direct® Services」

「Wi-Fi CERTIFIED Wi-Fi Direct®」とは、ある特定のデバイスがWi-Fi Direct機能をサポートしていることを認証するプログラムです。この認証があれば、家庭内やオフィス、ホットスポットで無線Wi-Fiルーター無しでもデバイス同士で相互に直接接続することができます。技術的にはWi-Fi P2P(Wi-Fi Peer-to-Peer)の原理を用いており、従来のWi-Fi 802.11規格による無線接続に加えて、たとえ無線ルーターやアクセスポイントの無い場所であっても、他のWi-Fiデバイス間で同期、ファイル共有、印刷、リアルタイム表示などができます。ABI Researchの報告(図一)によると、Wi-Fi Direct対応機器の出荷量は2013年だけで6.36億台に達しており、2018年には30億台以上のWi-Fi対応機器(タブレットの90%、携帯電話の61%、テレビの57%)がWi-Fi Direct機能を搭載すると予想されています。市場の規模は非常に大きく、産業間におけるデバイスや技術間の統合が重要になってきます。

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802.11ac アクセスポイントの性能を徹底比較!

携帯電話、タブレット端末、デジタルカメラ、メディアプレイヤーといったIT製品では、Wi-Fi技術によるワイヤレス通信機能を有する製品が急速に増加している傾向にあります。Wi-Fi規格についても802.11規格をベースとして802.11a、802.11b、802.11g、802.11nを経て現行の802.11acのリリースへと至りました。無線ネットワークの発展によって通信速度と変換効率が大幅に向上しつつある中、アクセスポイント関連製品の開発競争にも激しさが増しています。あらゆるIT製品に無線通信機能が搭載されるようになったため、アクセスポイントは家庭やオフィス、公共の場など生活の場に欠かせない製品となりました。多種多様な製品が市場に溢れる現状では、品質的に玉石混交状態にあることも否めません。信号カバー率と安定性が十分なレベルとは言えない製品も散見されるのが実情です。

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NFCで簡単Wi-Fi接続! 「Tap-to-Connect」の世界

素早く簡単なWi-Fi接続で強固なセキュリティを実現

携帯電話やタブレット、ウェアラブル機器といったモバイル機器が市場に普及していくのに伴い、多くの電機メーカーはNFC(Near Field Communication、近距離無線通信)技術を製品の基本スペックとして標準搭載し、製品同士がより素早く、かつ便利に接続できるようになりました。市場リサーチ会社であるIHSのレポートによれば、NFC搭載のスマートフォンは世界市場で大幅に成長する見通しとなっており、出荷台数は2013年から2018年にかけて4倍以上に拡大し、12億台に到達すると予想されています。また、データ送信機能の他に、データ受信、処理能力、ストレージ機能、トランザクションといったNFCが持つ便利な機能に対する需要が高まってきています。ここで重要なのが、データの送受信を行う上でのセキュリティ問題です。NFCを利用することによって、重要なデータを漏洩することなく個人やグループ、更には公共のエリアで直接やり取りが可能となり、セキュリティ上の不安要素を取り除くことができます。

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